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山田義雄
Yoshio Yamada
教授、理学博士
Q 応用数理学科とはどんな学科ですか?

応用数理学科は2007年度より新しく設置された学科です。数学がベースになっていますが、それだけではなく、自然現象や社会現象といった実際の現象に数学をどう応用していくか、を考えます。また、応用する中で新しい理論が生まれることも多いのですが、それを今度は数学の研究にフィードバックする。そういう連鎖のような形で数学を展開していきたい、と考えています。

現在、教員は13名いますが、数学出身だけではなくさまざまな分野から人材が集まっています。まず、自然現象、たとえば物質構造、複雑系の数理、非線形システムなどを扱う教員。2つ目は社会現象、たとえば確率・統計や金融工学といったテーマを扱う教員。3つ目は情報系の分野、たとえば暗号理論、数値計算、プログラミングなどを扱う教員、といったように大きく分けて3つのグループがあります。

Q カリキュラムから見るとどんな構成になっているのでしょう?

応用数理学科のカリキュラムでは、いわゆる「数学系の科目」のほかに、「確率・統計系の科目」:確率統計概論や保険数理など、また「物理・電気系の科目」:熱・統計力学や量子力学、電磁気学など。そして「情報系の科目」:回路理論や情報理論、数値解析などですが、こうした科目がバランスよく組まれています。また、理論だけではなく、応用数理実験といった実験科目があり、実際にどういうことが起こるのか体験してもらう、ということも重視しています。

数学だけではなく、物理もあれば情報もある。工学サイドの現場に触れることもできる、というのが応用数理学科の特徴になっています。

Q 数学科とはだいぶ違いますか?

2年生までは数学科と共通の科目が多いのですが、3年生、4年生で大幅に変わってきます。数学だけではなく、物理・電気系、情報系などの科目があり、それを自由に選ぶことができます。数学科のような積み上げスタイルではないので、学年のしばりがなく自由に科目が選べます。応用数理学科では学部段階では幅広い分野に関心を持つことを奨励し、専門化するのは大学院に進学し、研究室に所属してからでもよいと考えています。できれば大学院に進学し、自分が興味を持つテーマを究めて欲しい、そのために学部段階では自由に幅広く、と考えているのです。

Q 応用数理学科出身者の活躍が楽しみですね。

各研究室のOB・OGのみなさんは、一流企業や官公庁、大学・研究所の教員や研究者など様々な分野で活躍しています。企業の採用サイドからは「数理科学的なセンス、考え方のできる人材を」と要望されていますが、現場に触れることが少ない学生にとっては、いろんな分野に出て行くのにためらいを見せる傾向があります。その点、応用数理学科では、数学的なセンスと工学的なセンスが養われるので、産業界全般の様々なニーズに充分応えられるのではないか、と思っています。

Q 応用数理を目指す若者にひと言。

数学を自然現象や社会現象を理解する上で役立てたい、あるいはその中で新しい数学理論を生み出したい、という幅広いチャレンジングな世界に興味を持つ学生にぜひ来てほしいと思いますね。新しい学科を一緒に創っていきましょう。